カーティス・フラー、サヴォイ・レーヴェル、ハードバップを語るのに、
欠かせないアルバムと言っても過言ではない …と思っている。
(ブルースエット・パート2なるリメイク盤が出るくらいだしね。 ある意味、唖然としたけれど)
冒頭の『ファイヴ・スポット・アフター・ダーク』は
北島三郎の『祭』並みに... いや、デイヴ・ブルーベックの
『テイク・ファイヴ』並みに、ジャズファンならずとも、
一度は耳にしたことがある曲ではないでしょうか。 確かに(DAIGO風に呼んでいただけるとありがたい 笑)、本アルバムは
ジャズ史上の中でも、優れた作品のひとつだとは思います。
しかしながら、このアルバムでカーティス・フラーのイメージが
固定化されてしまったきらいがあるのも事実だと思いますが、皆さんいかがでしょう?
一応、カーティス・フラーのリーダー作だ、とされているけれど
実際はベニー・ゴルソンのテナー・サックスとカーティス・フラーの
トロンボーンが生み出すハーモニーは、どうしてもベニー・ゴルソンの影響が強いと
思わざるを得ません(こう思うのは、おいらだけではないはず)。
いかにも耳に残る“ゴルソン・ハーモニー”によって大きな人気を博したこの作品を通して、
カーティス・フラーの全体像を捕らえようとするのは、少々難ありといっていいと思います。
ソニー・クラークやアート・ファーマーが参加した『カーティス・フラー・Vol3』や
ポール・チェンバースやアート・テイラーが参加した『ボーン&バリ』も
是非聴いてほしいアルバムです。
ブルースエット
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